【高校生の部】
天 賞 |
春風のいたずらに舞う花びらよ白きブラウスピンクに染める |
一年 小川 有香 |
地 賞 |
春一番通り過ぎて思い出す運動場片すみの花 |
一年 橋本 栄里 |
ホーホケキョうまく歌えたうぐいすに春風やさし梅の香運ぶ |
三年 住岡 睦美 |
人 賞 |
紫陽花の葉にもしたたる梅雨の雨明ければ空に虹の架け橋 |
三年 安岡めぐみ |
長い冬やっと終わって暖かいまぶしい輝で目覚める「命」 |
二年 辻本亜衣子 |
春めきて心が躍る並木道桜舞う空見上げ夢見る |
一年 松田 梨奈 |
佳 作 |
あたたかな春の日射しの草むらで愛犬枕にうたた寝をする |
一年 木村 容子 |
桜咲く入学式思い出に母と二人でプリクラを撮る |
一年 村川 友美 |
会いたいを素直にメールに書けたならどんなに楽な恋になるだろう |
一年 奥村 早紀 |
あのころへもどる事さえ出来たらと空見上げ思う遠い春の日 |
一年 林 里砂 |
春風や夕暮れの中の母の背を見つめて思う苦労の跡を |
一年 坂尾 光里 |
春の風たんぽぽのわたげ運んでく生命を運ぶ暖かい風 |
一年 三次 香名 |
春だ春サイクリングに行こうかなこんな晴れの日君と二人で |
一年 川端 緑 |
春めきて山に雪溶け残りつつしずくで光る新緑かな |
一年 藤原茉奈美 |
桜咲く頃には気持ち切り替える新たな自分見つけるために |
一年 北脇 理美 |
春うららふと庭見れば桜散る二匹の小鳥寄り添いさえずる |
二年 小西 恵 |
春風に誘われ君に近づけば花の匂いとゆれる黒髪 |
二年 内藤 晃子 |
歩道橋並んで歩く春の道くるくる踊る黄色いボウシ |
ニ年 牛島 遵子 |
寺の中甘い香りの導きが我を会わせた大山蓮華 |
二年 川上 瞳 |
春うららあの人誘う初デート破裂しそうな私の心 |
二年 坂下 晶子 |
春の風雲一つない青い空誘われ出てきた小さなつくし |
二年 木本 温子 |
悲しみと痛みをすべて受けとめて力に変える優しき祈り |
二年 武内寿賀子 |
堤防の一面繁るさしもぐさ祖父と二人でよく摘んだ草 |
三年 大崎みゆき |
風に乗りたんぽぽの羽舞い上がるふわふわふわり空の果てまで |
三年 野尻 美穂 |
ほかほかとよもぎと一緒に昼寝して気付けば辺りはタ焼けこやけ |
三年 馬場 暁江 |
春風は優しく吹かせ花々をゆらゆらなぴく心と共に |
三年 原田真由美 |
春なのにあなたを思うと切なくて届かぬ思い風になりゆく |
三年 田内 節子 |
寒い冬乗り越え生きる花々は誰にも負けず輝いて咲く |
三年 高丸嘉奈子 |
桃色の並木歩けば栗色の貴方の髪にはらりとひとつ |
三年 大庭 弥生 |
的を見て大事な試合声ひそめ心一つにみんなで祈る |
三年 青木 順子 |
臆病な背中を押してくれたのはあの春描いた未来予想図 |
三年 上芝 由紀 |